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エンゲージメント総合スコア
エンゲージメント総合スコア

エンゲージメントの意味

エンゲージメントというのは直訳すると「従事」という意味ですが、分かり易くWebの世界の言葉 に置き換えると「愛着を持っている」という意味です。

よく、ソーシャルメディアにおいてたくさんのユーザーがいいねボタンを押したり、コメントを書いたりシェアした記事は「エンゲージメントが高い」と言われることがあります。

Webページいこの概念を適用するとエンゲージメントの高いWebサイトというのはサイト訪問者が:

(1)多数のページを見る → ページビューが多い

(2)サイト内に長時間滞在する → サイト滞在時間が長い

(3)リピーターが多い

(4)Googleやヤフーからサイトに訪問者が来てもすぐにそれらの検索サイトに戻らずに複数のページを見る → 直帰率が低い

という場合です。

エンゲージメントが高いサイトは低いサイトに比べてユーザーが愛着を持っているということになり、それは人気サイトであるということを示すことになります。Googleはこのエンゲージメントというデータを検索順位算定基準にしています。

エンゲージメント総合スコアの見方

そのため上位サイト、ライバルサイトと自社サイトのエンゲージメントのデータを比較することは今日のGoogleで上位表示するためにはとても重要なことになってきています。そしてライバルサイトよりも自社サイトのエンゲージメントを高めるための施策を取ることが必要になってきています。

エンゲージメント総合スコアはSEOスコープの調査結果画面の中央の緑色のボックスの右上に表示されるもので100点満点のスコアです。

エンゲージメント総合スコアはどのようにして算出されるのか?

エンゲージメント総合スコアは次の:

1、平均月間訪問者数

2、平均ページビュー

3、平均サイト滞在時間

4、直帰率

の4つのシミラーウェブ社が提供するデータによって算出されます。

1、平均月間訪問者数

ほとんどのサイトの平均月間訪問者数の半分以上が以前にもサイトを訪問したことがあるリピート訪問者です。平均月間訪問者数が多ければ多いほどリピーターが多いことを意味します。

リピーターが多いということは何を意味するのでしょうか?

それは:

① 一度に見切れないほどのコンテンツがそのサイトにある

② サイトの更新頻度が高い

③ 様々なキーワードで上位表示している

④ メールを配信してサイトに誘導している

という4つの全て、またはいずれかを意味します。

①を実現するためにはサイト内に様々なテーマのコンテンツを常日頃から増やしておく必要があります。

そうすることにより初めてサイトを訪問したユーザーがまた見に来た方が得をすると思うようになりブラウザのブックマーク(お気に入り)に入れてくれます。そしてまた見に来たくなった時にブックマーク経由で見に来てくれるようになります。
すでに、たくさんのコンテンツがあるのにリピート訪問者が少ない場合は、それらのコンテンツがサイト上にあることがユーザーに伝わりずらくなっている可能性があります。その場合は、たくさんのコンテンツがあることを知ってもらうためにサイドメニューやフッターメニュー、ヘッダーメニューからサイト内リンクを目立つように張るようにしてください。

②を実現するために最も費用対効果が高いのがサイト内にブログを設置することです。そして少なくとも毎週1記事はユーザーにプラスになる情報を発信するようにしてください。

ブログはただ書けば良いというものではありません。ユーザーにメリットがある情報をブログを通じて発信するようにしてください。それを続けることによりサイトの更新頻度が高いことがユーザーに伝わり、ブックマークに入れてくれるようになり再訪問してくれる確率が増します。自社サイトにブログを設置していない方は全日本SEO協会が提供しているブログクリエイター
https://www.ajsa-members.com/seo-tool/blogcreater/
を設置してください。ご自分で設置が困難な場合は協会のスタッフが無料で設置代行させていただきます。100種類のデザインからお好きなブログを選んでいただけます。もちろんスマートフォン対応もしています)

③を実現するためにはGoogleキーワードプランナーなどのキーワード調査ツールを使ってGoogle上でどのようなキーワードが検索されているのかを調べてください。そしてそれらをテーマにしたWebページをサイト内に増やしていって下さい。
(キーワードの調査方法は会員専用サイトにある週刊SEOビデオニュース
https://www.ajsa-members.com/weekly_video/
にある「キーワード発見・目標設定講座」(全10回)を参照してください)

他には、SEOスコープの調査結果に表示される競合他社のサイトへの流入キーワードを調べることが有効な方法です。例えば競合他社のサイトに「生前贈与 税率」というキーワードで流入があることが分かったら自社サイトに「生前贈与 税率」をテーマにしたページを作りそのページのタイトルタグ、メタディスクリプション、H1(それが無理な場合はH2)、本文にそれらのキーワードを含めてください。

そうすることよりそのページがそのキーワードで検索にかかるようになり、競争率が激しくない場合は上位表示するようになります。こうした作業を繰り返すことにより自社サイトの様々なページが様々なキーワードで上位表示するようになり検索ユーザーの目に触れるようになりリピート訪問者が増えるようになります。

④の「メールを配信してサイトに誘導している」を実現するには既存客へのメールマガジンやメールでのお知らせの配信頻度を高めることが有効な対策です。この事が上手い競合サイトはSEOスコープの調査結果ページの「MORE」というリンクをクリックして表示される流入元内訳に「メール」という項目がありますがそこの比率が高くなっています。他人のメールアドレスや名義でそうしたメールを出して自社サイトに誘導することが上手い競合他社のメールマガジンを購読したり、一度何かを購入すると既存客のためにメールが送られてきます。そうしたメールの文面から上手なメールの書き方、上手なサイトへの誘導の仕方を学ぶことは生きた教科書から自社の業界に適したテクニックを学ぶ手段です。

SEOスコープを使えばライバルサイトと自社サイトとの月間訪問者数を比較することが出来ます。ライバルサイトと自社サイトとの差がどのくらい開いているかが分かりますので後どの程度がんばれば追いつけるかの目安がつきます。その目安に基づいて何をどのくらい行えば良いのかイメージが沸いてくるはずです。

沸いてきたアイデアの実行計画を立てて焦らず着実に実行に移して下さい。
最初は途方もない開きがあると感じるはずです。しかし、相手はこちらを意識していないはずです。こちらだけが着実に歩むことによりその差は必ず縮まるはずです。

2、平均ページビュー

ユーザーがサイトを1回訪問するごとに、ページがどれだけ見られてたかが、平均ページビューです。

平均ページビューが高いほうがGoogleの上位表示で有利になります。何故ならそのほうがユーザーがそのサイトにエンゲージメントが高いことを意味し、そのサイトが人気があることを意味するからです。

ページビューを増やすための工夫としては次のようなものがあります:

(1)関連ページを見つけてリンクを張る
ページビューを増やすための工夫として最も効果のある方法は、関連ページへのサイト内リンクを増やすことです。
例えば、リフォーム会社のサイトでにあるキッチンリフォームのページからサイト内にあるキッチンリフォームに関する他のページに3件から10件くらい、平均5件くらいリンクを張るとそれをする前に比べてページビューは増えるはずです。

他の例としては、会社案内ページにその企業が行っている事業の一覧がある場合、その一覧にある1つ1つの事業名をクリックするとその事業の詳細ページが表示されるようにするだけでもページビューは増えます。

このようにユーザーというのは常に関連する情報を見ようとする傾向があるので、必ず自社サイト内にある1つ1つのページを点検して、この情報を見ているユーザーが見たくなるようなページを探し出してそのページに関連情報としてリンクを張るようにしてください。

(2)おすすめランキングを設置してそこに含める
これはよく物販サイトにありますが、そのサイトの商品でどれがおすすめかのランキングを表示して見て欲しいページにリンクを張り誘導する方法があります。ただし、おすすめする理由を見込み客に知ってもらうように表現しないと結局はクリックしてくれないことになります。

(3)注目のキーワードを設置してそこに含める
これも一部のサイトで見かける誘導方法ですが、見て欲しいページに何らかの分かりやすく訴求するキーワードを表示してそこをクリックすると見て欲しいページにユーザーが行けるようにする方法があります。

(4)全ページ共通のサイト内リンクを増やす
ヘッダーメニュー、サイドメニュー、フッターメニューなどのナビゲーションにあるサイト内にあるページへのリンクが少ないよりも多い方がページビューが増えやすくなります。自社サイトを見てみて他社のサイトよりもサイト内リンク数が少ない場合はせめて他社並みにサイト内リンクを増やすようにしてください。

3、平均サイト滞在時間

平均サイト滞在時間というのは一人当たりのサイト訪問者のサイトに滞在する時間のことです。

SEOスコープの調査結果ページに表示される上位サイトの平均サイト滞在時間を見て、滞在時間が長いサイトを見つけてください。そしてそれらのサイトは何故滞在時間が長いのかを実際に彼らのサイトを見て観察してみてください。

サイト滞在時間を延ばすための手法としては通常次のようなものがあります:

(1)関連ページへのリンクが張られていてユーザー導線が整っている
→ これは先ほど述べた平均ページビューを延ばすところで説明したのと同じことをしてください。

(2)競合他社よりもページ内のコンテンツを増やす
→ すでにあるコンテンツに加筆を繰り返し、文章を増やすだけではなく、興味を引く画像を追加することが有効です。
コンテンツが増やしにくい場合は、そのページで説明していることの具体例、事例、成功例などを1つだけではなく、複数追加するだけでも滞在時間が延びるだけではなく、ユーザーの信頼を獲得して成約率アップにも貢献します。Webページの良いところは紙媒体に比べると、好きな時に好きなだけ後からコンテンツを追加したり編集が出来ることです。特に文章を増やすことが困難な場合は、写真を複数枚追加してそれらの説明文を少しでも載せるだけでコンテンツ量は飛躍的に増えます。

(3)動画を載せる
→ プロに撮影を頼むと高額な費用が掛かる場合はスマートフォンにあるカメラを使って動画撮影するとリアルな動画が撮れ、それをYouTube等の動画共有サイトに載せればそれらからのアクセス増も期待できます。

(4)シミュレーションが出来るプログラムを追加する
→ リフォームや、その他デザインが伴うものはWebページ内にデザインの変更やパーツの配置を変更して仕上がりを想像できるようなシミュレーションプログラムを設置するとユーザーがそれを使う事によりサイト滞在時間が増えやすくなります。

(5)サイト内検索窓を設置する
→ コンテンツ量が多い一流のサイトの多くが設置しているのがサイト内検索窓です。Googleもそうした機能を無料で提供しているのでそうしたものを全ページのヘッダーあたりに載せるとユーザーが使ってくれてより多くのページを見てくれるようになりそれがサイト滞在時間の延長に貢献します。

(6)クイズやゲームが出来るようにする
→ 自社の商材に関するゲームやクイズなどユーザーが楽しめるプログラムを設置しているサイトもあります。

4、直帰率

エンゲージメントの4つ目は直帰率です。直帰率というのは、検索エンジンや他のサイトから自社サイトに訪問したユーザーが1ぺージだけ見てそのままそれら参照元に帰ってしまう人たちの割合のことです。

直帰率が低い方がGoogleのサイトに対する評価は高くなります。理由は、すぐに前のサイトや検索エンジンに戻らないということはそのページには良質なコンテンツが豊富になる可能性が高いと推測できるからです。

直帰率を下げるために工夫はこれまでたくさん考案しており、それらについての詳細が私のブログ記事にあります。

【1】関連性が感じられない
https://www.web-planners.net/blog/archives/000047.html

【2】連続性の欠如
https://www.web-planners.net/blog/archives/000048.html

【3】違和感がある
https://www.web-planners.net/blog/archives/000049.html

【4】完成度が低い
https://www.web-planners.net/blog/archives/000050.html

【5】情報の信頼性が不足している
https://www.web-planners.net/blog/archives/000051.html

【6】情報が古い
https://www.web-planners.net/blog/archives/000052.html

【7】デザインが古い
https://www.web-planners.net/blog/archives/000053.html

【8】面白みが無い
https://www.web-planners.net/blog/archives/000054.html

【9】スマホ対応をしていない
https://www.web-planners.net/blog/archives/000058.html

詳細はこちらの方を参照してください。必ず御社のサイトに適した直帰率を下げるための具体的な方法が見つかるはずです。

以上がエンゲージメント総合スコアを構成する4つのデータについてとその改善方法についてです。

SEOスコープを使ってエンゲージメント総合スコアが高いところは自社の業界において参考にすべきお手本となるサイトです。そうした生きた教科書を見ながらこのマニュアルで提案した改善策を実施して御社のエンゲージメント総合スコアを高めてください。